2014年12月6日土曜日

世界優先証券ファンドは大丈夫なのか?

ここ2ヶ月私の持っている投資信託は軒並み上がっています。

ただ1つだけ、10月に購入した世界優先ファンド201409だけ、全く買ったままの金額でほぼ横ばいです。(※全保有投資信託の損益状況(12/6)参照)

この投資信託は持ってても大丈夫なのでしょうか?

少しこのファンドについて整理してみます。

ファンドの特徴
・主に先進国の主要金融機関等が発行する優先証券を中心に投資します。
・当ファンドは信託期間が約3年半(平成26年9月30日から平成30年3月26日)の投資信託です。
・実質組入外貨建資産については、原則として対円での為替ヘッジを行います。
・毎年3月、9月の25 日(休業日の場合は翌営業日)に決算を行い、原則として利息収益を中心に収益の分配を目指します。
※三井住友銀行のファンド詳細のページより

優先証券とは
優先証券とは、上場会社が資金調達の目的で外国に設立した子会社(ビジネス・トラスト)に発行させるもので、優先受益証券、トラスト優先証券などと呼ばれているものです。優先証券により調達された資金は、そのまま親会社である資金調達会社が発行する劣後債を運用対象とするため、優先証券への投資家は、実質的には当該上場会社の劣後債を保有することと同じになります。優先証券には分配金や償還金の支払いがありますが、議決権がない点などでは債券に似た性格を持ち、反面、分配金支払いが繰り延べられる可能性があることや、償還期日が定められていない点などにおいては株式に近い性格を持っているといえます。なお、優先証券はわが国の金融商品取引法上の有価証券です。
※マネー百科の金融用語辞典より

劣後債とは
劣後債は、償還や発行体の解散または破綻時に他の債務への弁済をした後の余剰資産により弁済される債券である。このため、普通の債券による資金よりは株式発行などにより得られる自己資本に近い性格の資金となる。そのため、通常は同じ会社が発行する普通の債券よりも高い金利が設定される。購入者の立場からは、普通の債権よりもリスクが高まる代わりにリターンも高くなる金融商品である。
※Wikipedia より

ということは?
先進国の主要金融機関が外国の子会社に発行させた債券であるが、親会社(つまり先進国の主要金融機関)の劣後債として運用される。
もし償還したり破綻した場合には余ったお金からしか弁済されないからリスクは高いが、その代わり同発行体の普通社債よりも利率が高いものを運用対象にしている。ということのようです。

メリットが高いファンドに見えます。

投資内容
銀行のサイトの投資信託情報を見るといろいろと分かります。

11/17更新の月次運用レポートより

○国別構成
 イギリス:32%
 フランス:14.2%
 アメリカ:9.8%
 オランダ:9.8%
 → ヨーロッパを中心としています。

○格付別構成
 AA以上:0%
 A:4.0%
 BBB:52.7%
 BB以下:32.5%

 ※格付について
  S&P社の表記方法の説明は Wikipedia の スタンダード&プアーズ のページに
  書かれていました

  BBB:債務を履行する能力は適切であるが、事業環境や経済状況の悪化によって
  債務履行能力が低下する可能性がより高い。

  投機的要素が高いのはむしろ格付けが低いほうということで、高ければ良いという
  だけではないようです。

世界優先証券ファンドについて
三井住友銀行のサイトを見ると、SMBC世界優先証券ファンド201411 というファンドが新しくできていました。しかも 投資信託のページ に専用のリンクも乗っていてでかでかと宣伝しています。

SMBC世界優先証券ファンド は募集期間があって、その期間だけしか購入できないようになっています。
でも実際に 大和住銀投信投資顧問 のサイをみるとト下記のファンドがあります。

SMBC世界優先証券ファンド201409
SMBC世界優先証券ファンド201411
世界優先証券ファンド201407
世界優先証券ファンド201406
世界優先証券ファンド201405
世界優先証券ファンド201403
世界優先証券ファンド201402
・
・
・
期間限定をうたって宣伝しているものの、毎月のように作っています。

以前の運用成績もちょっと見てみます。
例えば1年前の  世界優先証券ファンド201312。
現在の基準価額は 10409円であり、半年に1回の分配金は 150円。(2014.12.6現在)

基準価額は超微増なので、毎月分配金型なみですね。
分配金がどうかなのですが、月あたり単純割りすると 25円。基準額1万円の他のファンドに比べればしょぼいです。

ファンドの費用
改めて再確認します。
購入時の手数料: 3.24%
保有期間中の信託報酬: 年 1.6524%

私が持っている他のファンドを見てみます。

ファンド名 購入時手数料 信託報酬(/年)
豪ドル債
2.625%
1.2915%
グローバルCBオープン
3.675%
1.69375%
GSハイ・イールド
3.675%
1.545%
日興レジェンド・イーグル・ファンド
3.675%
1.976%
国内株式指数ファンド(TOPIX)
0.42%
0.16%
外国株式指数ファンド
0.54%
0.3%
SMTグローバルREITインデックス・オープン
0.594%
0.05%

下の3つはネット専用ファンドなので手数料が安いです。
手数料は窓口価格で取られますが、暴利というほどではないかもしれないです。

そして信託期間が3年半という期限付き。
為替ヘッジがあるためかどうかは分からないですが、短いです。

銀行のサイトででかでかと宣伝しているのは、手数料目当てかもしれないですね。
しかも3年半で終わるから、損をさせないようにして再度同じファンドを操業させれば購入時手数料を稼げそう。
銀行側にとってもそれくらいには自信のあるファンドなのではないかと思いました。

私の個人的な結論
投資対象を考えればいいファンドかもしれないですが、手数料のかかるファンドが3年半で終わるのはやっぱり問題だったみたいです。
長期でやるなら別のファンドが良かったようです。


2014.12.27 追記
結局このファンドは解約しました。
詳しくはこちらを参照。

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